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薬剤師の勤務時間

ここでは、薬剤師の勤務時間をテーマに、薬剤師の働き方や職場別の勤務時間の違いなどについて詳しく解説しています。

薬剤師が活躍している主なフィールドは、調剤薬局や病院、製薬会社、ドラッグストアなど非常に多岐にわたります。そのため、勤務先次第では働き方も勤務時間も大きく異なると理解しておきましょう。

基本的には平日の日中のみ働く固定制となりますが、病院やドラッグストアで働く薬剤師の中には、夜勤や当直が入ることも少なくありません。

薬剤師の働き方は?

固定制

固定制とは、あらかじめ勤務のスケジュールが固定して決まっている働き方を言います。

たとえば「毎週月曜~金曜日/8:30~17:00/土日休み」などを固定勤務とし、原則としてこのスケジュール通りに勤務。時間外勤務は、例外的な時のみに行います。勤務日時が決まっているため、規則正しい健康的な生活をできることやプライベートの予定を立てやすいことが固定制のメリットとされています。

固定制は、労働基準法を遵守したもっとも標準的な働き方として、薬局や製薬会社などで広く採用されています。

シフト制

シフト制とは、日によって勤務スケジュールが変わる働き方を言います。

たとえば「今日は早番/明日は遅番/今週は水曜が休み/来週は日曜が休み」などのように、週単位や月単位などで勤務スケジュールが変わります。固定制に比べると、やや生活が不規則になったりプライベートの予定を立てにくくなったりするかもしれません。病棟勤務の薬剤師はシフト制で働く可能性があるでしょう。

なおシフト制の場合も、法定労働時間をオーバーした部分については、基本時給に対して25%アップの割増し賃金が支払われます。

変形労働時間制の場合

変形労働時間制とは、繁忙期や閑散期などの時期に応じて勤務スケジュールが異なる働き方です。仮に繁忙期に多くの時間外労働を行ったとしても、閑散期に労働時間を減らして全体平均で法定労働時間内にすれば、労働基準法上の問題ありません。

会社にとっても薬剤師にとっても、互いにムダのない働き方になる点が変形労働時間制のメリット。特に会社にとっては、残業代コストを削減できることが大きなメリットになるでしょう。

フレックスタイム制

フレックスタイム制とは、会社と薬剤師本人が自由に勤務スケジュールを決められる働き方です。

勤務時間は基本的に薬剤師本人の自由になりますが、特定の時間帯だけは出社しなければならないコアタイム制(例:平日13:00~15:00は出社など)を導入している会社も多く見られます。

ライフスタイルにあわせた出退勤ができること、会社に縛られているストレスを感じにくいこと、自分がもっとも集中できるタイミングで仕事できることなど、フレックスタイム制にはたくさんのメリットがあります。

職場別の勤務時間

調剤薬局の場合

一般的な調剤薬局の勤務時間は、平日8:30ごろ~18:00ごろの間になるでしょう。

調剤薬局は、主に店舗の近隣にある病院やクリニックに通院する患者へ薬を処方しています。そのため、近隣の病院やクリニックの診療時間にあわせて営業しているスタイルが一般的。結果、平日8:30ごろ~18:00ごろの勤務となる薬剤師が多い傾向があります。

逆に言えば、近隣に遅い時間まで診療している病院・クリニックがあれば、それにあわせて調剤薬局の薬剤師はシフト制での勤務になるかもしれません。

ドラッグストアの場合

ドラッグストアの勤務時間はさまざまです。

ドラッグストアの中には、比較的遅い時間まで営業している店舗や24時間365日営業している店舗も少なくありません。すべての営業時間帯に薬剤師が勤務しているとは限りませんが、大半の時間には薬剤師が勤務しています。たとえば24時間365日営業のドラッグストアであれば、24時間を3分割したシフト制で勤務する例がよく見られます。

病院の場合

病院・クリニックの外来を専門に担当している薬剤師であれば、多くの場合、平日の日中のみの固定制で勤務しています。

一方で、病院・クリニックの病棟を担当することもある薬剤師であれば、入院患者への対応などもあることから、夜勤や当直を交えたシフト制で勤務することもあるでしょう。

シフト制を採用している病院・クリニックの中には、「夜勤・当直なし」「夜勤のみ」など、本人の希望によって柔軟な働き方を認めているところも少なくありません。

企業の場合

製薬会社などの企業で働く薬剤師は、一般社員と同様、基本的には平日の日中の固定勤務となります。ただし研究や実験などの多い薬剤師は、一般社員よりも残業時間が多くなる傾向もあるようです。

また、ドラッグストアの倉庫管理薬剤師などの中には、繁忙期や閑散期などに応じた変形労働時間制で働いている方も少なくありません。

いずれも民間企業である以上、店舗の運営方針に応じた勤務時間となります。

薬剤師の勤務時間は職場によって異なる

薬剤師の勤務時間をテーマに、働き方の種類や職場別による勤務違いの違いなどについてご紹介しました。

こちらでご紹介した薬剤師の働き方の種類や勤務時間については、あくまでも一般的な傾向に過ぎません。薬剤師の勤務形態にはさまざまなパターンがあり、かつ職場によって勤務期間は異なります。実際に就職活動や転職活動をする際には、「調剤薬局」や「病院」などと業界をひとくくりにするのではなく、職場別で詳細に働き方や勤務時間をチェックするようにしましょう。

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※参照元:薬キャリ(https://pcareer.m3.com/shokubanavi/feature_articles/216)