薬剤師が夜勤で働く場合、給与や仕事内容は勤務先によって微妙に変わってきます。一般的に夜勤は給与が高いものですが、薬剤師の場合はどうなのか、以下で詳しく紹介します。
夜勤は基本的に人手の少ない時間帯であり、場合によっては薬剤師が自分以外にいないこともあるでしょう。日勤と比較すると仕事量は少ないかもしれませんが、緊急外来の患者さんが多いときは忙しくなります。当直は勤務時間が長いため、待機時間があったり仮眠をとれたりする職場が多いですが、そうでない職場もあるので事前に確認しておくのが賢明です。
ドラッグストアで働いている場合でも、夜間勤務になることがあります。ドラッグストアの中には24時間営業しているところや深夜まで営業しているところがあり、夜勤で働いてくれる薬剤師が必要なのです。
ドラッグストアは、一般用薬品であれば医師の処方箋がなくても購入できますが、商品の中には登録販売者や薬剤師がいなければ購入できない風邪薬や頭痛薬などもあります。夜間にそのような薬を必要としている人に販売するには、薬剤師が必要です。
なお、ドラッグストアも病院と同様に、夜間は従業員の数が少ないので棚卸や日用品などの販売業務も手伝うことになります。日中より調剤業務が減るドラッグストアが多いですが、周囲に夜間外来のある総合病院がある場合、調剤業務を任されるケースも珍しくありません。
夜勤と聞くと大変なイメージがあるかもしれませんが、夜勤で働く薬剤師の給与は高いです。薬剤師は国家資格であり専門的な職業に該当するため、夜勤でない場合でも一般的な給与と比べて高い賃金が支払われます。もとから給与の高い薬剤師ですが、夜勤で働くとさらに賃金は25%増。薬剤師の夜勤は法定労働時間と見なされ、25%割り増しの賃金を支払うことが法律で定められているのです。勤務先がどこであっても適応されます。
ただし、当直の場合は病院に泊まり業務時間内に睡眠時間をとることになるため、夜勤のように法定労働時間の対象になりません。そのため、当直の場合は賃金が25%増にはならず、代わりに当直手当が支払われます。当直手当は勤務時間内に業務が発生しなかった場合でも支払われます。
夜勤で働くメリットは、短時間で高収入を得られることと、日中の時間を有効活用できることです。夜間は賃金がアップするので効率よくお金を稼げます。仕事をしていると日中の時間を仕事に取られてしまいがちですが、夜勤であれば夜勤前や夜勤明けに時間ができます。また、スタッフの人数も少ないため、夜勤担当者の責任は重いのも夜勤の特徴の一つ。一度経験しておくとスキルを磨くことができるでしょう。
夜勤で働くデメリットは体にかかる負担が大きいことです。生活が不規則になるので生活リズムが乱れ、体調を崩す恐れがあります。仮眠時間があるとはいえ、きちんとした睡眠をとれるわけではないので体に良くないです。
昼夜逆転生活は自立神経の乱れの要因になり、自律神経が乱れると体にさまざまな不調が起こります。特に感染症などが流行る時期は要注意であり、夜間の患者さんが増えて忙しくなるでしょう。薬剤師の業務内容が増え、疲れが溜まっていき体調を崩しやすくなります。
加えて、一人で行わなくてはならない業務が多いのもデメリットの一つ。日勤であればスタッフ同士でフォローし合ったり、相談したりすることができますが、夜間は自分で対応しなくてはなりません。頼れる人がいなくて自分で判断しなくてはならない場面もあるでしょう。
さらに、夜勤の時間帯はちょうど家族が家に帰ってくる時間であり、本来であれば一緒に食事をとったり、話をしたりする時間です。そのような時間に家を空けることになるので、家族団らんの時間を取れなくなります。独身の方であれば問題ないかもしれませんが、ご家族のいる方にとっては懸念すべきポイントでしょう。お子さんが熱を出した時など、急なシフト変更ができないケースも多いです。
キャリアアップが叶う理由
年収 | 700万~800万円 |
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昇給賞与 | 昇給年1回、賞与年2回 |
転勤の有無 | 岡山県外の転勤なし |
残業代 支払い有無 |
残業代支払いあり |
有給取得率 | 80%(2020年実績) |
キャリアアップが叶う理由
年収 | ※公式HPに掲載されている求人情報に年収に関する記載はありませんでした。 |
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昇給賞与 | 昇給年1回、賞与年2回 |
転勤の有無 | 全国転勤あり |
残業代 支払い有無 |
残業代支払いあり |
有給取得率 | 公式HPに記載なし |
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※参照元:薬キャリ(https://pcareer.m3.com/shokubanavi/feature_articles/216)