ここでは、薬剤師の平均残業時間や職場別の残業事情、残業の多い職場を避ける方法などについてご紹介しています。
どの職場に勤務するのであれ、基本的に「残業ゼロ」ということはないでしょう。ただし、職場によっては残業が極端に多い場合もあることから、ワークライフバランスを重視したい方は、就活に際して慎重に情報収集をする必要があります。
逆に、たとえ仕事は大変でも収入重視で働きたいという方は、あえて残業の多い職場を目指しても良いでしょう。
厚労省がまとめている賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の残業時間は統計年度によって異なるものの、おおむね月間10~12時間程度のようです。ちなみに医師の平均残業時間は月間15時間程度、看護師の残業時間は月間6時間程度。これらに比べると、看護師よりは残業時間が多いものの医師よりは少ないという現状が分かります。
少なくとも残業時間のみの観点から見れば、薬剤師は激務とは言えません。ただし勤務先の規模や勤務時期などに応じ、残業時間が大幅に増えることがある点も理解しておきましょう。
調剤薬局の薬剤師の残業時間は、決して多くありません。ただし、近隣の病院やクリニックの診療が終わらない限り閉店することができないため、近くに人気の病院があったり通院患者が増える時期になったりすると、それに応じて調剤薬局の薬剤師も残業することがあります。
また薬剤師には、調剤以外にも薬歴の記録や翌日の予製、在宅患者様への薬の配達などの仕事もあるため、これらの業務で残業を余儀なくされることもあります。
調剤窓口を併設しているドラッグストアの場合には、調剤薬局と同様に近隣の病院・クリニックの診療状況に応じて残業することがあります。逆に調剤窓口を併設していないドラッグストアであれば、あらかじめ営業時間が決まっているため、薬剤師の残業も少なめとなります。
なお昨今では、深夜まで営業しているドラッグストアや24時間365日営業しているドラッグストアも増えてきました。それら営業時間の長いドラッグストアに就職した場合、人手不足から残業しなければならないこともあるでしょう。
病院の薬剤師は勤務時間が決まっているものの、急性期病棟をはじめとした病棟業務を担当する薬剤師の場合には、突発的な残業が多くなります。
また、病院の薬剤師には治験業務や薬学部生への指導、学会発表など、調剤と並行して別の業務を任されることもあり、それらの業務に対応することで残業が増えることもあります。
もとより、外来調剤が増えたり医師の処方をまったりなどの理由で残業することもある点は、調剤薬局の薬剤師と同じです。
研究開発を担当している薬剤師は実験等により残業をすることもありますが、より残業時間が長くなる傾向のある職種がMR。自社の薬剤を医師に説明する(営業する)ことがMRの主な仕事になりますが、基本的には医師の診療が終わる夕方以降まで待たなければならないため、終業が遅くなって残業する日も少なくありません。営業に加えて資料作りや勉強会などの業務も多々あるため、MRは製薬会社の中では特に残業の多い職種と言われています。
残業の多く職場を避けるためには、就活の段階でしっかりと各応募先の情報を収集することが大切です。
基本的に、どこの職場であっても「募集要項」には常識的な内容しか記載されていません。実際にどのような職場なのかを知るためには、就活をサポートしている専門機関(エージェントなど)を活用することもおすすめです。
ちなみに、他の多くの職場に比べて極端に待遇の良い職場や長期間にわたって求人が出ている職場は、「離職する薬剤師が多く万年人手不足」という可能性があります。人手不足の職場では残業が多くなる傾向があるので、応募を検討する際には慎重に情報収集したほうが良いでしょう。
キャリアアップが叶う理由
年収 | 700万~800万円 |
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昇給賞与 | 昇給年1回、賞与年2回 |
転勤の有無 | 岡山県外の転勤なし |
残業代 支払い有無 |
残業代支払いあり |
有給取得率 | 80%(2020年実績) |
キャリアアップが叶う理由
年収 | ※公式HPに掲載されている求人情報に年収に関する記載はありませんでした。 |
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昇給賞与 | 昇給年1回、賞与年2回 |
転勤の有無 | 全国転勤あり |
残業代 支払い有無 |
残業代支払いあり |
有給取得率 | 公式HPに記載なし |
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※参照元:薬キャリ(https://pcareer.m3.com/shokubanavi/feature_articles/216)